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中小企業診断士1次試験 勉強時間と費用 | 3月スタート・一発合格

 

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こんにちは、トリたまです。

2019年の大きな出来事のひとつは、中小企業診断士試験への挑戦と合格でした。
今回は中小企業診断士1次試験について振り返ってみようと思います。

中小企業診断士試験とは?

そもそもですが…

中小企業診断士とは、経営コンサルティングに関する唯一の国家資格です。
近年ビジネスマンの取りたい資格として人気が高まってきているようです。

ただ、会計士や弁護士のように、独占業務は無いのですよね。
なので取得した後、飯のタネにするのは一工夫必要です。

試験科目:1次試験は7科目

試験は大きく3つで構成されています。

  1. 一次試験:マークシート形式
  2. 二次筆記試験:記述式
  3. 二次口述試験:面接式

今回フォーカスするのは一次試験なので、一次試験について記載します。

一次試験は7つの科目から構成され、「財務・会計」「運営管理」「企業経営理論」が主要科目として位置づけられています。
試験は2日かけて行われるのですが、
主要科目が全て1日目にあるという鬼スケジュールになってます。

  科目 時間 配点
Day1 経済学・経済政策 60分 100点
財務・会計 60分 100点
運営管理 90分 100点
企業経営理論 90分 100点
Day2 経営情報システム 60分 100点
経営法務 60分 100点
中小企業経営・政策 90分 100点

合格基準は?

一次試験の合格基準は中小企業診断士協会より下記と公表されています。

第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

 「4割以下の科目が無く、かつ合計点が6割あれば合格」!ということです。
会計士試験の短答試験(一次試験)の合格基準は、「4割以下の科目が無く、かつ合計点が7割」なので、中小企業診断士の方が少し易しめですね。

過去10年間の合格率

2019年(令和元年)一次試験の合格率は過去10年で最も高く30.2%でした。
2016年以降合格率は上昇傾向にあります。
なお、2009年から2019年までの平均合格率は、約22%です。

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※本表での受験者数は、中小企業診断士協会の合格率算出式に従い欠席した科目がひとつもない者の人数を示しています。
因みに、2019年(令和元年)二次試験合格率は18.3%のため、
一次・二次ストレート合格率は約5.5%だったようです。

勉強時間はどれくらい必要?

平均は1,000時間程度

難関資格といわれる中小企業診断士ですが、
大手予備校等のサイトをみてみると1,000~1,200時間といわれています。

実際かけた時間

私は2019年3月中旬より試験勉強を開始しましたが、
一次試験勉強にかけた時間は約351.2時間でした。
平均比約3分の1ですね。大手予備校で言われている勉強時間は過大見積もりな気もします。

因みに私は、簿記や基本情報・応用情報技術者試験等の資格は持っていません。
ただ、経営情報システムについては仕事柄少しは知識があったため、平均と比べ勉強時間は少なくてすんだと思います。

一次試験勉強中の時間管理は、スタディプラス(スタプラ)というアプリで行っていたのですが、記録を見ると科目ごと・月別の記録は以下になっていました。

これをみると5月に中だるみしていますね…。
科目別にみると、
計算がある財務会計や経済学に時間をかけ、
(一次試験には電卓の持ち込み禁止のため、暗算の練習が大変でした)
暗記系の科目である中小企業経営・政策は直前に詰め込んでいます。

 科目 3月 4月 5月 6月 7月 8月 合計
財務・会計 21.5 0.0 15.0 12.0 20.0 2.5 71.0
企業経営理論 16.5 6.8 10.0 11.5 13.5 2.0 60.3
経済学・経済政策 0.0 21.5 4.0 15.0 17.5 0.0 58.0
運営管理 6.0 3.5 1.5 12.5 15.0 4.0 42.5
経営法務 0.0 14.8 1.0 11.0 13.5 1.5 41.8
中小企業経営・政策 0.0 0.0 11.2 6.5 22.0 2.0 41.7
経営情報システム 0.0 15.5 4.0 4.0 10.5 2.0 36.0
合計 44.0 62.0 46.7 72.5 112.0 14.0 351.2

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勉強方法・費用は?

どうやって勉強したのか:予備校or独学

私は予備校には通わず、通信講座で勉強しました。

なぜ大手予備校に通わなかったかというと、
大手予備校に通った場合受験仲間ができ、モチベーション維持や情報共有ができる等のメリットは魅力的でしたが、講座を取ると30万近くするので、そこまでお金を掛けたくなかったというのが主な理由です。

ただやはり、通勤講座の場合ひとりで勉強と向き合うことになるため
モチベーションの維持や勉強スケジュールの管理といった自己管理がとても大変でした。
そのためにやったことは

  • 貸自習室を借りて、強制的に勉強環境に身を置く
    スマホをいじってしまったり、睡魔に負けることが少なくなります
  • スタプラで診断士を受けている人をフォローして勉強進捗を確認
    …オンライン仲間も自分の位置確認に有効でした
  • 同時期に他試験勉強を頑張ってる旦那を見て焦る
    …これは特殊ですが、とても良い影響を与えてくれました

です。

試験対策に要した費用

では、一次試験勉強にいくら要したかを振り返ってみると…

  金額
通信講座 57,900
貸自習室 5,000
補足問題集(一問一答) 2,376
補足問題集(スピ問(中小企業経営・政策)) 1,620
模試① 5,540
模試② 3,218
合計 75,654

 合計10万以下で済んでますね!経済的です。

基本的には通信講座から提供されている問題集でアウトプットをしていましたが、
「中小企業経営・政策」のみ、直近の中小企業白書が反映されているスピ問と一問一答集を購入しました。

あとは、中小企業診断士協会のHPで公開されている一次試験の過去問を解くこともオススメです。
解説がついていないことが難点ですが、ネットで探すと解説をしてくれている丁寧なブログがあったりするので、問題集を買うことなく勉強はできます。

最後に

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 3月に中小企業診断士の受験を決意して、
年内の試験で合格できるのかとても不安でしたが、5カ月で一次試験をパスすることができたのは本当に良かったです。

今後は勉強法や詳しい勉強ツールについてもまとめていきたいと思います!私の経験談が何か参考になればうれしいです。