『アルケミスト』パウロ・コエーリョ著
こんにちは、トリたまです。
今回は、私が大好きな本『アルケミスト』についてです。
この本には「自分の人生を探求すること」「夢を見ることの大切さ」などのメッセージが込められています。
この本は何度か読んでいるのですが、
- 悩んでいるとき
- 落ち込んでいるとき
- 現状に不満があるとき
- 何かしたいけど、何をしたら良いかわからないとき
などなど、もやもや期に心を整えるためにこの本を手にしたくなります。
ご紹介する本は左の本です。
日本語の副題は「夢を旅した少年」になってますね。
世界的なベストセラー
まずは、大きなところから。
この『アルケミスト』は、「この50年で世界で最も読まれた本ベスト10」に入っているほど、
世界中で愛されているすごい本なのです。
www.listchallenges.com
このすごさを分かりやすくお伝えしたいので、ベスト5まで並べてみました。
- 1位:聖書
分かる。世界最大宗教のトップ1・2の教典、正典だもんね。そりゃ1位だ。 - 2位:毛沢東語録
人口世界第1位の中華人民共和国 建国の祖の語録だもの。2位分かる。 - 3位:ハリーポッターシリーズ
- 4位:ロードオブザリング
3位と4位この2つは映画化されて世界中で上映されているし、
ファンもとても多いものね。 私も小学生時代好きでした。3・4位納得。 - 5位:アルケミスト
ここで、『アルケミスト』の登場!!!
この並びに入っちゃう本なのです。すごいですよね。そう、すごいのです。
ちなみに、6位以降も、
『ダ・ヴィンチ・コード』、『トワイライト』、『風と共に去りぬ』といった、
映画化・ドラマ化で一世を風靡した書籍です。
世界中で読まれているため、多くの著名人も愛読されているようです。
本書の前書きには、ビル・クリントンやマドンナが読んでいたなどとも書いてありました。
この本と出会ったきっかけ
私はこの本については、
本田健著『20代にしておきたい17のこと』の中で、
著者が”すごく影響を受けた本”として紹介されていいたため、
知りました。
(この本も読み返す本のひとつです。また別の記事でまとめてみたいと思います。)
その時にすぐに購入することはなかったのですが、
ちょうど転職を悩んでいた時期に、ふらっと立ち寄った本屋さんで見つけ購入しました。
『アルケミスト』の内容
『アルケミスト』はブラジル人作家 パウロコエーリョによって描かれた小説で、
スペインのアンダルシア地方で羊飼いをしていた少年が、夢にみた宝物を求めて、
エジプトのピラミッドを目指す旅にでるお話です。
少年は、旅を通して王様、錬金術師、砂漠の民など多くの人に出会い、様々なことを学んでいきます。
生きる目的とは。
夢を諦めている人がいる
少年は、世界を旅することを夢見て羊飼いです。
物語の最初に、夢を見ていない存在や、夢をしまい込み自分の人生を探求することを諦めた人の存在に気づきます。
食べ物と水を確保することだけを目的にして生きる羊や自分の父親について、
下記のように記載してます。
羊たちは何も自分で決めなくてもいいんだな。(略)
羊たちの興味はといえば、食べ物と水だけだった。(略)彼らの毎日はいつも同じ日の出から日没までの限りなく続くように思える時間だけだった。
少年は父親の目の中に、自分も世界を旅したいという望みがあるのを見た。それは、何十年もの間、飲み水と食べるもののと、毎晩眠る為の一軒の家を確保するために深くしまい込まれていたものの、今もまだ捨てきれていない望み
物語の序盤におけるこの記述は、
自分も、ともすれば食べ物と水を確保するために生きていないか不安になる描写でした。
夢を諦めている人については少年が出会った王様はこう言ってます。
人は自分の夢見ていることをいつでも実行できることに、あの男は気が付いていないのだよ
自分の人生を生きる
この本の最大のメッセージが「自分の人生を生きること」だと思います。
では、自分の人生とは何か。
誰であろうと、何をしていようと、お前が何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命なのだよ
人生に起こるすべてが前兆なんだよ
「前兆」や「宇宙の魂」といったなかなかスピリチュアルな感じの言葉が多用されていますが、
要は、例えば
誰かに憧れて、同じ職種を目指したり、
本に感化されて、どこかに行ってみたいと思ったり、など
人生の中で人やモノに出会ったことで、自分がやりたい・達成したいという思いを抱くことは当然のものであり、素直に受け止め、大切にしていくべきだということだと思います。
「無理だ」や「できない」とか否定する気持ちを持ったり、
見ないふりをして良いものではないということですね。
ただ、下記のようにも述べられています。
誰でも若いときは自分の運命を知っているものなのだ。
まだ若い頃はすべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしい全てのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時が経つうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと思い込ませ始めるのだ。
「学生の頃は何でもやれたなー」とか「あの時は無敵だった」とか、
よく耳にする言葉ですがですよね。
こういった言葉は、段々自分は夢の実現が不可能だと思い込むんだり、
夢を見ないふりしてたりするため、出る言葉なのではないかと思ってます。
時の経過って怖い。こういった言葉は使いたくないですね。。
使わない大人でありたいと思ってます。
選択することの大切さ
「自分の人生を生きる」ことは、自分で何かを選択することでもあります。
選択することは、何かを得るために何か捨てることでもあるので、怖いものです
選択に関しては下記のような記述があります。
いつも『はい』と『いいえ』で答えられる質問をするようにしなさい。
しかし、できなければ自分で決めるよう努力しなさい。
決心するということは、まるで急流に飛び込んで、その時には夢にも思わなかった場所に連れていかれるようなもの
勇気こそ大いなることばを理解するために最も重要な資質なのだ
自分の人生を生きるためには、
自分で、勇気をもって選択するということが大切だということを教えてもらえる記述です。
まとめ
この本には、小説なので読もうと思えば2時間程度で読めてしまいます。
ただ、簡単なストーリーの中に哲学的な、本質を問うような記述が多く、じっくり楽しめる一冊です。
サンテグジュペリの『星の王子様』のような本ですね。
ぜひ皆さんも、一度読んでみてください。